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ダンボール「ファミコン」製作記録

 ファミコンの製作記録を綴っていこうと思います。作品が完成してから3年以上経ってからの記録になりますが、当時の思いなどを入れつつ紹介していきたいと思います。

発表日  :2014年4月20日

製作期間 :2週間

材料費  :3300円

素材   :ダンボール、接着剤、タミヤギヤボックス、その他電子部品 

高さ   :約10cm

幅    :約15cm

長さ   :約22cm

諸元

  • ​製作に至った経緯

 ダンボールファミコンを作るにあたり、きっかけとなったことがあります。

 4月5日にニコニコ本社(歌舞伎座タワーの方!)で行われた超会議3の特番に出させて頂いたときのこと。チーム「動いた。」様が「ファミコンラジコン」という、ファミコンに車輪と電子機器を内蔵させ、ファミコンのリモコンでファミコンを走らせる(リンク:ニコニコ動画)というおもちゃ(?)を発表していました。

ニコニコ生放送 ニコニコ超会議特番バナー

 特番は滞りなく終わり、あとは撤収するだけとなった生放送会場。しかしそこはニコニコ技術部、他の人の作品は気になるもの。作品を見たりうp主と話をしたりと、交流を深めていました。私はその時、平等院鳳凰堂と松本城、それから当時新作だったダンボール戦車を持参し、参加していました。ファミコンラジコンなる作品と私のダンボール戦車は、ともに有線のリモコンで作品を走らせるというコンセプトが似通っており、自然と交流が始まりました。

 なんとなくファミコンラジコンとダンボール戦車を同じ机で走らせ、遊び始める…。ぶつけてみる。押してみる。乗り上げてみる。落としてみる。といった感じで相撲のような対戦が始まり、いつのまにかファミコンvsダンボール戦車の対決を取り囲むようにして技術部員達の輪が出来上がっていました。ちょっとしたイベント状態です。

 このような感じで勝負を挑み、結果私のダンボール戦車は"押し出し"で机の下へと落ちていきました(圧倒的な重量差でしたね!) 

 このイベントの3週間後にはニコニコ超会議があり、当然チーム「動いた。」様と私は出展します。再会できる…ということはもう、リベンジを果たすしかありませんよね?対ファミコンラジコンを意識した、最終決戦ダンボール兵器…それこそがこの、「ダンボールファミコン」なのです。 

ということで、前振りは以上です。
コンセプトとしては、

  1. ダンボール製 

  2. ファミコンであること 

 

…です。以上。コンセプトでもなんでもないですね。ただ、ファミコンラジコンに勝負を挑むのに相応しい形となると、操作方法含め相手のレギュレーションに合わせる方が正々堂々としていると感じたので、ファミコンに備え付けのリモコンで操作できることはMUST条件としました。

 

  • 製作開始 

 製作期間がニコニコ超会議開催までということで、突貫工事で進めます。

 まずはファミコン(ジャンク品)の実物を購入し、採寸します。造形は今までの技能でごり押しし、電装関係はリレーやダイオードを購入し、基盤にはんだ付けしていきます。今回は電池をリモコンではなくファミコン本体側に置きたかった事と、十字キーを使ってのボタン操作としたかった事があり、プッシュボタンとリレーを組み合わせた回路にする必要がありました。ダンボール戦車の時と違い、操作系からの製作となり、製作費がUPしています。

接着剤の跡は設計構想でのミスです…重量配分を間違えて車体が尻もちしたのを修正しました

 やはりカセットを入れて電源を入れて初めて起動する、という実物のゲーム機と同じ仕様にした方が、遊び心があって良いかと思い、あえてカセット側に電池を入れるギミックを搭載しております。

カセット内部に電池を格納。本体にカセットを入れるとDCジャックが接続され、モータに給電される。

2P付近。コントローラーは本体にピッタリとハマります。

  • 完成

カセットとコントローラーが外せ、カセットのレバーとフタが可動する遊び心がこだわり。

コードは給電の必要性から市販品を使用、デザインの統一性から2Pも同じものを使用。

 まあ、2週間ならこの程度でしょう…(言い訳)。逆に言うとこれが私の限界という事。良いものを早く製作できるようになりたいものです。 

  • まとめ 

 さて、肝心のチーム「動いた。」様との対決の結果ですが…それについては動画をご覧ください!熱い戦いでしたよ~。

 今回はネタ枠的な作品でしたが、身の回りにある製品って意外と起伏に富んでいて、本気で再現するのは結構手間のかかるのだと気づかされました。30年以上も前の、パッと見てシンプルな製品ですらこうなのですから、今の時代の工業製品は更に複雑になっていて、細部までデザインに溢れていることが分かります。

 絵を描かれる方なら理解が早いかもしれませんが、ちょっとした風景を描くにしても、1枚の絵を仕上げるためには目の前の莫大な情報を読み取り、忠実に仕上げようとすればするほど描き込む情報量は激増します。ゲーム機一つと言っても、微妙な曲線や接合部の処理の仕方等、再現しようと思えばキリがありません。突発的に製作に至った作品でしたが、改めてデザインの奥深さと、それを形にする難しさを実感できた作品でした。

  • 関連リンク

ニコニコ動画 今回も動画をこだわっています。何卒よろしくお願いいたします!

Youtube

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