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穴のあけ方(角穴篇)

ダンボール工作での悩みごとの一つに、穴のあけ方があります。四角形の綺麗な穴をあけることは難しく、悩まれる方も多いと存じます。今回は角穴のカドをしっかりあける小技について書きました。

汚い角穴の例.jpg

とりあえずあけてみると…まあ、普通こうなりますよね~

ダンボールに四角穴をあけるとき、角を出すのが一番重要になってきます。表だけきれいに切れても、裏面が汚くなってしまうと困る場合もあります。厚みがあるダンボールほど表面と裏面の加工状態に差が出来てしまうことも、ダンボール工作をする上では難しいことの一つです。角が綺麗に決まらないだけで、作品の印象は大きく変わるため、絶対に手を抜けない部分です。

今回は裏表で綺麗な角を出せる四角穴のあけ方を、一般的な3mm厚のダンボールを使って解説したいと思います。(amazonダンボールの大半はこの3mmです)

ちなみに丸穴篇はこちら

 →穴のあけかた(丸穴篇)

  • ​角をきれいに作ることがとても重要

​まずは、​​カッターで四隅に切り込みを入れます。

1.穴をあけたい場所を決める(シャーペンで印をつけるなど)

2.カッターで切れ目を入れる。

 必ず角から刃を入れ、辺にかけて5mm~7mmほど表面に入れる。​

 裏面までは切り込まない

四隅に切込.jpg

四隅に切り込みが入った状態

  • 辺の部分を裏面まで貫通させる

切り込みから​​カッターを差し込み辺を切断します。

1.切り込みにカッターを入れ、裏面まで刃を到達させて辺を切る。

2.次の切り込みまで到達したら、角までは刃を入れずに刃を抜く。

​3.これを4回(4辺)繰り返す。

切り込み手前_表.jpg

表面の状態。角までしっかりと切り込みが入った状態です。

切り込み手前_裏.jpg

​裏面の状態。辺は切り込みが入っているが、角までは到達させない

  • 角の部分を裏面まで貫通させる

ダンボールを浮かせて作業します。

1.カッターの刃を通常より多く出す。(2回カチカチぐらい)

2.既に貫通している辺の部分から刃を入れ、角までノコギリのような動きで切る。

​3.これを4回(4角)繰り返す。

※通常よりカッターの刃を多く出し、しかもカッターマットから浮かせて行う空中作業となりますので、ケガには十分にご注意願います。作業後は刃渡りを戻すこと!

刃の出量.png

カッターの刃を通常より多く出す(右)

※ケガ注意

カッターで裏まで貫通させ角を切る.jpg

カッターをノコギリのようにスライドさせながら角に到達させる。

(何度も往復するのではなく、大抵1往復程度で角まで行けます。)

図4.jpg

刃の角度が直角の状態で角まで進むよう気を付ける。

表面完成.jpg

表面 このように角が綺麗に仕上がる

裏面完成.jpg

裏面 このように角が綺麗に仕上がる

角拡大.jpg

角を拡大。表面、裏面ともにカッターの刃がはみだしておらず、スパッと切れている。

 

まとめ

 以上、私がよくやる「角穴のあけ方」でした。丸穴ほど手段が多くはありません。円形の穴あけは専用工具が充実しているのに対し、角穴は寸法が多岐にわたるため、カッターで頑張る方法を極めるのが一番早いです。

 また丸穴同様、穴の壁の部分にダン目隠し処理を施したり、強度を上げるために木工ボンドをしみ込ませて固定したりする追加加工をすることもあります。

 そしてこちらも丸穴同様、もう一つ紹介した以外にもあるにはありますが…レーザー加工機で焼き切る方法なんですけどね?5/100mm単位で正確に切り抜けますし、断面もスパーンと綺麗!こちらはチートなので本コーナーではパスしました。

以上、ご参考になればと。

​うぷあざ棟梁

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